「土鍋」初心者、必見!知っておきたい土鍋の基礎知識


ご飯を炊くときだけでなく、鍋や蒸し料理を作る時にもあると大活躍する「土鍋」。 そんなお役立ちアイテム「土鍋」ですが、「お手入れの仕方が分からない」や「どんな料理に使えるのか分からない」といった方も多いのではないでしょうか? 今回は初心者でも安心して土鍋が使えるよう、お手入れ方法や土鍋を使うメリット、さらに土鍋を使ったご飯の炊き方もご紹介します。

 

土鍋のお手入れ「目止め」とは?

土鍋を長く使い続けるために、まずはお手入れ方法を確認しましょう。

土鍋は使い始める前に、まず「目止め」と呼ばれるお手入れをする必要があります。 土で作られている土鍋は、目には見えない穴が無数に空いているため、使う前にこの穴(目)を塞ぐ作業、すなわち「目止め」を行います。「目止め」をすることで水漏れや、汚れが中に入るのを防いだり、ひび割れ防止などにつながります。

「目止め」の方法は何通りかありますが、今回は簡単にできて時間もかからないお手軽な方法をご紹介します。

■「目止め」のやり方■

①お米のとぎ汁、またはでんぷん質入りの片栗粉または小麦粉を用意する。

②土鍋に水を入れ、水に対して1割の量のお米のとぎ汁、小麦粉、片栗粉のいずれかを入れる。溶かすように水としっかり混ぜる。

③ふたをせず、弱火で沸騰するまで温める。時々かき混ぜて、焦げ付かないようにする。

④沸騰したら火を止め、そのまま放置して土鍋を冷やす。

⑤土鍋が冷めたら中身を捨て、しっかり水洗いしたのち、乾かす。

最後に水洗いしてしっかり乾かすのがポイントです。内に水分が残っていると、火にかけた時にヒビが入る可能性があるので、乾いているかよく確認してから使いましょう。 一度「目止め」をして使い始めたあとも、半年に1回など定期的にお手入れをすると、土鍋をより長く使い続けられます。

土鍋を使うメリット

そもそも、土鍋を使うメリットってなんでしょうか?お手入れも必要で、なんだか手がかかりそう、と思った方もいるかもしれません。

そんな方のために土鍋を使うメリットをご紹介します。

■メリット①高い保温性■

土鍋を使うメリットは、まずはなんと言ってもその保温性の高さ。土鍋で調理した後に蓋をしておけば余熱で中の食材を保温してくれるので、鍋に残った熱を利用する「余熱調理」にも向いています。 一般的に土鍋などの陶器は、じんわりと時間をかけて温まり、一度温まると熱が冷めるのも時間がかかるため、保温性に優れていると言われています。 何度も温めなおす必要がないので、手間を省けるだけでなくガス代の節約にも繋がって、一石二鳥ですね!

■メリット②遠赤外線効果で料理がさらに美味しく■

土鍋の遠赤外線効果で、鍋のあらゆる方向から食材の芯までしっかり熱が通るため、他の鍋に比べ、食材をさらに美味しく調理できると言われています。じんわりと加熱された食材は、旨味を閉じ込めた柔らかい仕上がりに。 美味しく加熱できる上に土鍋で調理すると食材の形を保ちやすく、煮崩れしにくくなるのもポイント。きれいな形を保ちたいおでんやかぼちゃの煮物、ポトフなどの調理にもおすすめです。

 

土鍋でおいしい炊き立てご飯を

土鍋で調理したい食材の代表格とも言えるのが、お米。

「土鍋でご飯を炊くのって面倒くさそう」といったイメージがあるかもしれませんが、ポイントを押さえてしまえば簡単にお米を炊くことができます。

ぜひ土鍋で炊いたふっくらご飯を一度、味わってみてください。炊飯器とはまた違った味わいが楽しめますよ。

■土鍋でお米を炊く方法(2合分)■

①水で米をとぐ。

②といだ米を土鍋に入れて、冷水に浸す。

全体的に平らにし、30分〜1時間置く。

※または土鍋の代わりにボウルで米を浸透させてもOK

③土鍋のふたをして、中火で沸騰するまで加熱する。

④一度沸騰したら弱火で15分加熱し、火を止めて10分蒸らす。

※仕上がりの好みに合わせて、水分量を調整しながら加熱。

 

「土鍋のある暮らし」を送ってみませんか?

実際に使ってみると意外に使いやすく、毎日の料理に大活躍な「土鍋」。

煮物や蒸し料理、またご飯を炊いたりとさまざまな調理に使える優秀アイテムです。

しかも、保温性が高く、料理がさらに美味しく仕上がるというメリットも。

素朴ながらもデザイン性が高い土鍋の温かい雰囲気が、料理を引き立ててくれますよ。

暮らしに豊かさをプラスしてくれる土鍋をぜひ、生活に取り入れてみませんか?


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